
内視鏡外科
手術創が小さく、入院日数も短い腹腔鏡の手術を行っています。
手術創が小さく、入院日数も短い腹腔鏡の手術を行っています。
外傷などの創傷処置(縫合)、脂肪腫や粉瘤(トーフヌカシー)、血管腫などの皮下腫瘍摘出手術、陥入爪、ガングリオン、膿瘍、熱傷などの治療を行なっています。
通常症状はありませんしかし中央の皮膚開口部より細菌が侵入して化膿することがあります。これを炎症(化膿)性粉瘤と呼びます。患部は赤く腫れ上がり、痛みを伴います軽い炎症なら抗生物質を内服すれば炎症はおさまります。しかし、ひどく化膿すると皮膚の下の袋状構造物は破壊され、膿みがたまった状態(膿瘍)になります。この場合、抗生物質を内服しただけでは効果が少なく、表面を少し切開して膿みをだしたほうがよいことがあります。
大きなアテロームの場合は発熱する場合もあります。
鼠径ヘルニア(脱腸)とは、足の付け根の辺り(鼠径部)で筋膜が薄くなっている部分から、腸などの内臓が腹腔外に飛び出してしまった状態です。患者さんの約9割が男性で、50歳代以上の方が特に多いといわれています。
男性には、鼠径管と呼ばれる通路が存在します。鼠径管は、本来内臓である睾丸を胎児期に体外に出すために使われる管ですが、加齢などによって筋膜が弱ると鼠径管が開きやすくなってしまいます。
鼠径ヘルニアの多くはこの鼠径管に腸が入り込むことで起こります。
なお、太腿にある大腿管と呼ばれる大血管と神経の通り道から腸が飛び出す大腿ヘルニアも鼠径ヘルニアの一種です。大腿ヘルニアは女性でも、加齢や出産などで筋肉や筋膜が緩んだり、重たい物を持つなど腹圧がかかるような状態が続いたときに起こり得るヘルニアです。
また、小さな子供でも鼠径ヘルニアにかかることがありますが、子供の場合は、先天的に(生まれた時から)筋肉の一部が薄くなってしまっていることが原因であり、成人の鼠径ヘルニアとは、原因も治療も異なります。
今回は成人の鼠径ヘルニアのみを解説します。
鼠径部という、太ももの内側の部分が膨らみます。膨らんだ部分の中身は、大部分が腸です。初期はおなかに力を入れた時に膨らんで指で膨らみを押すと引っ込むことが多いのですが、放置すると、腸が周囲の筋肉で締め付けられて押しても戻らない「嵌頓(かんとん)状態」になることがあります。
鼠径部に重苦しい感じがする、痛みがあるなどの症状のほかに、大腸脱出の場合は便秘になる、膀胱脱出では排尿障害が起こるなど、どの部分が飛び出してしまうかで症状は異なります。
嵌頓状態になっている場合は、腸の血流が途絶えることから、痛み、便秘、嘔吐など腸閉塞の症状が出ることもあります。嵌頓状態の場合は、壊死や敗血症を引き起こして緊急手術を要する場合もあります。
術者は腹腔鏡手術も含めて500例以上の鼠経ヘルニアを手術してまいりました。
こういった症状があるかたは一度当院へご相談ください。
098-855-0852 友寄クリニック 外科 川上浩司
基本的には、視診と触診で診断されます。鼠径ヘルニアと診断されたら、脱出している部分の状態を詳しく見るための超音波検査や下腹部CT検査を行うことがあります。
鼠径ヘルニアの基本的な治療は手術です。
有効な薬や運動療法もなく、手術のみが治せる治療です。ヘルニアバンド(脱腸帯)を使用している方もいますが、これは鼠径ヘルニアを治すものではなく、外から押さえることで一時的に鼠径ヘルニアの症状を軽くする対症療法です。最近では、ヘルニアバンドは圧迫により皮膚障害や精巣(睾丸)萎縮を招くおそれがあるとされておりお勧め出来ません。
形状維持リングに縁取られたポリプロピレン製の楕円形メッシュで筋膜の内側から腹膜のすぐ外側を広く覆い、鼠径部の弱い部分の全体を一度に補強して腸などが出てくるのを防ぎます。ポリプロピレンメッシュは50年程前から使用され、体内使用の安全性は確立されています。
開腹の前立腺、膀胱手術や鼠経ヘルニア手術のメッシュを使用した再発手術後の患者さんには術野の強い癒着が起こっているためクーゲル法は不向きであり、そういった患者さんにはメッシュプラグ法を施行します。 ポリプロピレン製のプラグを筋膜の弱い部分に入れて、ヘルニアの出口を塞ぐ方法です。
メリットは平易な手技で高齢者や重い併存疾患のある方には局所麻酔でも行えます。腹腔鏡を用いて、ポリプロピレン製メッシュで内側からヘルニアの出口を覆う手術です。
★食物繊維をとる
食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして軟らかくし、腸の蠕動(ぜんどう)運動を高めます。下痢気味の方は消化のよい食事をとりましょう。
★十分な水分を摂取する・朝食をしっかりとる
朝、朝食をとり空の胃の中に食べ物が入ると、眠っていた腸が動き出すという反射、胃結腸反射が生じます。
つまり眠っていた腸も、朝、食事をとることで活動を再開して夜のうちに溜まっていた便を直腸へと送り出してくれます。そして、その便が直腸を圧迫して便意を生ずるきっかけとなるのです。
冷たい水や牛乳だけでも同様の効果があります。
★アルコール類、香辛料を控える
アルコール、香辛料の取り過ぎは、肛門を刺激したり、うっ血をさせたりして、痔を悪化させます。
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休診日:木曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日
※受付時間は診療終了1時間前(初診は1時間30分前)までとなります。
※木曜日は外科・肛門外科休診となります。